どんな時に幸せを感じるか

夢の実現と言われても、具体的に考える機会はなかなかありません。ところが、ライフイベント表を作成してみると、自分に残された、この限られた時間に気づくことができます。特に、毎日を仕事に追われていると、自分の人生を振り返る余裕などありません。
しかし、この表を準備することによって、自然と人生の始まりと終わりを考えることになります。
夫婦で、家族で、両親と、またはひとりで、このライフイベント表を前に、楽しかったこと、苦しかったこと、さまざまな思い出を話しあってみてはいかがでしょう。
定年後の充実した毎日は、自分にとって何が幸せか、を知るところから始まります。
夢を夢で終わらせない。
資金計画をたてる
自分にとっての幸せの形が見えてきたら、次にその幸せを具体的に書き出してみましょう。どんなことでも自由に思いついたものを書き出してみてください。はじめはぼんやりしていても、書いているうちに具体的な夢になってきます。
やりたいことを書き出してみると俄然退職後が楽しみになってきます。そして、その夢を実行するためには資金計画を立てる必要があります。そのためには定年後の収入と支出のシミュレーションを行う必要があります。

 

定年退職後も再雇用などで仕事を続ける方もいますが、ほとんどの場合、収入が減ることと思います。
定年までに貯めることができた資金と退職金を大切に守りながら、生活を支えてくれる年金をうまく組み合わせて試算してみます。
使えるお金を知っておく。

収入に合せた生活

まずは生活のリストラクチャリングです。必要なものと不要なものを切り分けて、不要なものは思い切って捨ててみましょう。
不要なものを考えるときには、つい身近な小さなものに目が行きますが、効果があるのは、金額の大きなもの。
住まいを大きなものから小さなものへ。街中から郊外へ。更にはリゾート地へ。また郊外から都会の小さなマンションへ、と考えられる方法は様々です。
家族が独立した後は、車のサイズも再検討できるかもしれません。環境対策車、軽自動車への変更など、車種を考慮するだけでも、車の維持費が大きく変わります。
小さな無駄も積み重なると大きな金額になります。大から小へ。家計のリストラクチャリングを進めてみると、ダイエットに成功した時のような達成感が得られます。ぜひ家計のダウンサイジングへ大ナタを振るってみてください。
小さな生活を心がける。

 

「定年後のおかね」

資産を運用して、財産を増やしたい。退職金でまとまった資金を手にすると、ついそう考えたくなります。しかし、老後の資金を、金利変動性の高い商品で運用することはお勧めできません。
老後の資産運用は着実に減らさないことを中心に考えましょう。大きく増える可能性があっても、同じだけ減る可能性もあるのです。もしも運用に失敗して、資産を減らした場合、受けるダメージは、若い時の比ではありません。
また、若い時に加入した生命保険があれば契約内容の確認をしてみてください。商品によっては、定年の時期に合わせて、特約や保険料に変更があるかもしれません。気がつくと保険が切れていた、という事態は避けたいものです。
定年後の保険加入は非常に困難です。加入できるとしても一般的に高い保険料が必要となります。
退職前の準備
定年まで十年を切ると、退職後の生活を意識するようになります。まだ先と思ってはみても、着実にその日は近づいてきます。
まず大切なのは、お金の準備。年金は生活を支える大切な柱ですが、それに加えて、十分な資金があれば、余裕を持った生活を送ることができます。そのためには、貯金を習慣化するように心掛けたいものです。
貯金の習慣ができれば、次は無駄な支出の見直しです。定年後に合わせて、年金と貯蓄で賄える支出がどれくらいなのか、事前に試算してみましょう。
子供にかかっていた学費などは、独立の時期を迎え必要がなくなります。しかし、一方で親の介護費用など、今までは不要であった費用などがかかるようになってきます。収入が減ってから起きることなので、先を見据えた準備をする必要があります。
そのためには、今の収入が減ることを想定した上で、生活の規模を縮小し、その差額を将来に備えて、積み立てるように心がけることが大切です。
退職前から支出を減らした生活をする。

定年前の運用

積み立てを始めると、積極的な運用をしたくなる人もいるでしょう。しかし、定年前の運用には注意が必要です。
定年が近づいてきたら、できるだけ堅実な資産を選ぶ必要があります。働く期間が残り短いということは、損をした場合に、老後の資産を失うことになるからです。
借金のある人は、早めに返済をしていくことが大切です。収入に余裕があるうちに少しでも返しておくことが、老後の安心を生み出します。
早めに借金を減らしておく。